プロジェクトとは?マネジメントとは?そして、マネージャとは? | アート・オブ・プロジェクトマネジメント

  • 平易な言葉で書かれたマネジメント全体を説明する書籍

WillCan面談で決めた目標を達成するために、上司であるところの @kawasima さんからいただいた書籍のひとつ、アート・オブ・プロジェクトマネジメントを読み始めました。 本著は、体系立っている一方で難しい言葉を使わずに、プロジェクトマネジメント全体について説明した書籍です。目次だけ見ても、歴史にはじまりスケジュールの引き方、ビジョンについて、コミュニケーションの問題、プロジェクトの終わらせ方に社内政治など、様々なテーマが詰まっています。 その分厚みもあり、ページ数なんと400P超え!息切れしないように、1周目である今回は適度に飛ばしつつ全体像を把握していこうとおもいます。

そして今回は1章を読んだので、それについて書きます。

「プロジェクト」は古今東西にある、共通した骨組みを持つモノ

プロジェクトは古今東西に偏在してきた概念です。言われてみればそうですね。プロジェクトには目標があって、予算があって、納期があります。それは正倉院を作るのだって宇宙船を作るのだって映画を作るのだって、あるいはクレジットカードの決済基盤を作るのだって同じです。 そしてそれらは共通しているために、比較可能なはずです。ということは、今自分が進めているプロジェクトは、今まで行われてきたすべてのプロジェクトから何か学ぶことができるはずです。しかし現実はそうなっていません。

その要因のひとつは、見た目があまりに違うとそもそも「比較できる」と信じ難いことです。実際私も、ピラミッドの建造とWordpressサイト構築を比べて何か学べと言われても、想像もつかないです。 だから、現代の他の産業のプロジェクトマネジメント手法と、ソフトウェア開発を比較しましょう。私は学生時代、公文の先生のバイトをしていました。とても素敵な教室だったので、今はあの教室の空気を職場で再現するのが人生の目標です。あの教室と今の職場で、違うのはなんでしょう?そして同じものはなんでしょうか。

プロジェクトマネージャはプロジェクトを成功に導くリーダー

プロジェクトマネージャは、あるコードを美しく動かすことではなくプロジェクト全体の面倒を見ることで成功をもたらすリーダーです。 プロジェクトマネージャはある時は情熱家、ある時は現実主義者でなければありません。またある時は明確なドキュメントを求め、別の時は口頭での曖昧な説明を求める必要があるかもしれません。

しかしその職務内容は曖昧です。ただの観測者ではいけないし、管理したがりも邪魔なだけ。必要なのは、チームメンバーを助け、アツさを持って良いものを作り上げようとすることだけ。具体的には…なにをしたらいいんでしょうか?

それは今後の章のお楽しみ。

平易な言葉のシンプルさと難しさ

私は本著を読み始めたところなのですが、「平易な言葉での説明を貫く」という方法はとても好きです。私が書くもの、話すことにおいてもかくありたいです。ご覧の通り、まだまだなわけですが…。

本著の中でも述べられているのですが、シンプルな本質を見つけることで集中を高められる一方で、シンプルであることは簡単であることと直結しません。マラソンは「42.195km、一番早く走りきる」というシンプルなルールでできた競技ですが、決して簡単な競技ではありませんしね。 そう思うにつけ、「プロジェクト」などという巨大で難解なものをシンプルな言葉で語ろうという本著が気に入ります。 
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